LEGO(R)SeriousPlay(R)でのワークショップの失敗例①~ルールを伝え忘れたら~

新型コロナウイルスでLEGO(R)SeriousPlay(R)のワークショップをする機会が少なかった僕は、久しぶりにマンツーマンでLEGO(R)SeriousPlay(R)でのファシリテーションを実施することになった。

今回LEGO(R)SeriousPlay(R)のワークショップをした相手は、私が内閣府青年国際交流事業の派遣の前に、英語を学ぶためにお世話になったり、協力していたWWOOFのホストファミリーのオーナーです。

その中で私がLEGO(R)SeriousPlay(R)のワークショップを行った際に、うまくいかなった事例があったので、「どうしてうまくいかなかったのか」を考察した結果、いくつかの原因が見えてきました。

1.グランドルールの説明不足

今回、最初のスタートの時点で自分が紹介用のパワーポイントの資料がなかったことや、久しぶりにワークをすることもあり、いつも行っていたグランドルールの説明が足らなかったことです。

約1時間かけるスキルビルディングで、パーツや位置、色の説明を抽象的に説明するのではなく、具体的に話してもらうことを慣れてもらう必要があったのですが、抽象的な答えを具体的な答えに深堀する質問を私が行うことが出来なかったことも原因でした。

その結果、本番のワークショップの際にも、説明が足らなくて、それを具体的に表してもらうように促したのですが、うまく答えを引き出すことが出来ず、作品に表されていないものを話しだして、話が脱線してしまいました。

2.目的が共有しきれていなかった

ホスト自体が、このワークショップをやる意味がうまく伝わっていなかったことも要因でした。(4回くらい話していたんだけども...)

これは何事にもあるのでしょうが、話し手が伝えたと思っていても、聞き手側がその言葉を理解する知識、処理ができないとうまく伝わっていないことは多い。

このホストとも久しぶりにあったこともあり、忘れっぽいことを忘れていたということも自分自身の課題でした。

3.キットが二つだけだった。

当日、ホストにLSPを試そうとした際には、自分の手持ちのキットが二つしかありませんでした。

私が伴走支援をする際には、いくつかのキットで作品を創ってもらい、そこから考えや想いを引き出すという作業をしているのですが、今回は二つしかなかったので、同時に見比べることができるものが2つだけでした。

ルールや目的という大枠がずれていたことが一番の失態でしたが、キットがもう複数あれば、お互いのコミュニケーションギャップを埋めながら挽回もできたのですが、今回はそれすらも行えなかったのはすごく公開しました。

4.この失敗をしたことで

翌日、茨城県内の友人で、親子でオンライン越しでLSPをやってみようという話をしていたので、この失敗を踏まえて、初めての取り組みであるオンラインでのLSPには入念な準備をして、ルール、目的を説明して、行うことが出来ました。

その結果、親御さんからは

「自分の子供が思ったよりも考えていたのが分かったので良かった」

「自分の思っていることを作品を通じて、伝えることができた」

「普段、親子で話す機会がなかったので、こうして対話をおこなうことはすごくいいと思う」

という言葉をいただきました。

お子さんからも

「自分がどう思っているのかを伝えることができた」

「レゴを使って行うのは面白かった」

という感想をいただけました。

このオンラインでのワークショップは今後少しずつ広げていって、親子関係で悩んでいる方がいれば、貢献していければと思います。

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