最近、「地方創世」、「まちづくり」や「地域活性化」などのテーマがよくメディアにも取り上げれるようになりました。
その中で、オンラインでの「地域活性化」「まちづくり」関連のイベントでは、コロナ禍で「創発」という言葉をよく耳にする機会が増えました。
今回は、この創発についてまとめていこうと思います。
1.そもそも創発とは
「まちづくり」や「地域活性化」の中で出てくる創発は
部分の単純な「和」にとどまらず、「プラスα」を生み出すこと
という定義されます。
1+1=2
ではなく、2よりも大きくなることです。
単純な「和」にならないのは、二つ以上のものが組み合わさる過程で 「新たな価値が創出」 されることを指します。
これはある二つ以上のものが共に在る状態の際に起きることで、まさに二つ以上のものが「共に在る」=共在感覚 があることで、創発が起きるのではないかと思います。
2.創発を起こすには共在が必要
共に在る状態とは、地域の中にあるセクター同士で関係性があることが大事です。
最近、私が読んだ「謙虚なリーダーシップ」の中で関係性について地域連携の中でも使えそうな考え方があったので紹介したいと思います。
以下抜粋P26
リーダーとフォロワーの関係は、一連の「関係レベル」に従い、わかりやすく区別することができる。関係のレベルとは、社会で広く受け入れられ、私たちが普段の人間関係でも使っており、そのため違和感を覚えなくなっている各レベルのことである。
人との関係には、次の4つのレベルがある
レベルマイナス1:まったく人間味のない、支配と共生の関係 レベル1:単なる業務上の役割や規則に基づいて監督・管理したり、サービスを提供したりする関係。大半の「ほどほどな距離感を保った」支援関係 レベル2:友人同士や有能なチームに見られるような、個人的で、互いに助け合い、信頼し合う関係 レベル3:感情的に親密で、互いに相手に尽くす関係この関係性の中でも、レベル2の関係性を多く持つことで、人に何かを頼みやすくなったり、支援したり、支援されたりの関係性を保つことができます。
「共在」は、共に在るという考え方ですが、この支援し合う関係性のレベル2の関係性を持つことで、「創発」につながるのではないかなと思います。
3.まとめ
地域の中で創発が起きるには、二つ以上のもの(組織)の人が共に関係性を持つことを育むことで、イノベーションが起こるのだと思います。
今、日本では地域おこし協力隊などを受け入れ、外部の人だからこそ見える視点で、彼らの技術を使って、活性化を目指す自治体が増えました。
彼らのような外部の視点を持つ人が関係性を築いていく形も行政側には必要かもしれませんね。